歴史という意味について考える。

 

原宿で40年近く営業されていた街中華、紫金飯店原宿店の全面リニューアルを行うにあたり、古いものをただ壊し新しくラッピングしたような

インテリアにはしたくなかった。今まで原宿というファッションの街で長年営業されてきたその歴史を理解し、21世紀においても今までと変わらず

原宿においてなくてはならない存在にする為に変わらないといけないという責任がそこにあった。

 

そもそも歴史とは何か?歴史とは自然に対してではなく、人工物にしか当てはまらない概念であり、

おそらく人工物が自然に戻っていく様を歴史と私たちは呼んでいる。ならば今までそこで時間を経てきた人工物に少し手を加え時間軸を巻き戻すことで、

その歴史を再度フォーカスしていくことが紫金飯店においては重要と考えた。

 

今までゲストの記憶に残っていたガラス張りのファサードも、カウンターの位置も全く変えていない。

しかし今までのファサードにテイクアウトカウンターを加え、カウンターの端に中華料理店に見られる円卓のようなスペースを加えるように、

今まで人々の記憶に残っていた部分に新しい要素を加えていくことで、これからの時代に対応した新しい街中華のカタチをつくっていった。

 

それは今までの歴史に更に積み重ねていくような未来を描くリニューアルとなった。


住所:東京都渋谷区神宮前2-35-9 1階  TEL:03-3404-7785

URL:https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13060157/