銀座という街においてラグジュアリーなインテリアを施したクラブは数多く存在する。

 

その中でClub Sにおいては京都祇園で長年経営されていたクラブの移転という歴史から、和の設えによるラグジュアリーを試みた。

富の象徴として連想するニシキ鯉を店のシンボルとすることで、日本のゲストに対してはステータスの高さを感じてもらいつつ、

海外ゲストにとっては和の象徴として、日本滞在における印象的な空間として記憶に残るようにデザインした。

 

ペインティングで一匹一匹描いたニシキ鯉を格子屏風越しに見せることで、よりダイナミックに泳ぐ躍動感を与えている。

 

あえて天井照明を設けずに間接照明の光のみで空間を包むことで、素材感のあるマテリアルは光と共に空間に溶け込み、夢の中のような浮遊感を空間は纏う。

空間は非日常のようでありながら、ここが銀座の街であることを考えるとこれもまた日常なのだと思う。